My Desk and Team

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女性が組織に所属しながら欲張りに生きるヒント

2013/12/13   更新:2018/11/30

11月26日(火)に渋谷ヒカリエで開催された、Idea talk × WorMo’プロデュース「女性が企業で自分らしく働く、ということ」に参加してきました。

このイベントは、以前の記事でも紹介した「Tokyo Work Design Week 2013」の中の一つとして企画され、”女性らしく、企業の中で自分らしく” 限られた時間の中で、いかに充実した人生を楽しむかをみんなで考えようという主旨で開催されたものです。

変化する環境の中で女性の働き方も多様化し、それに伴い仕事とプライベートをどうやって両立すればいいのか。これは働く女性、働く前の女性にとって共通の悩み。

ゲストスピーカーによるトークセッションと参加者同士で意見を交換するワークショップの2部で構成された今回のイベントを通じて、活き活きと働くための様々なヒントを得ることができましたので紹介させていただきます。

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個性的な3人のゲストスピーカー

まず驚いたのは、明るく若々しく自分史を語ってくれた3人のゲストスピーカーの輝く笑顔です。

金丸 美樹さん(森永製菓株式会社)は、産休・育休を経て現在はJR高崎駅(群馬県)から東京へ新幹線通勤するママ。「結婚後、出産後も今の仕事を続けたい。」そんな気持ちから選んだのは、週末婚と出産後の新幹線通勤でした。産休復帰後「自分の一言が社会に影響を与えるかもしれない」という喜びを感じ、現在も子供を高崎駅の保育園に預け夫は新潟へ、金丸さんは東京へ、家族で日本海と太平洋をつなぐ生活を送っているそうです。

星 亜香里さん(ソニー株式会社)は、仕事の他にシンガー、ダンサー、レーサーの肩書きを持つ趣味に仕事に生きるマルチプレーヤー。時には海外各国を飛び回り、時には会社付近で副業としてアルバイトをし、そして学生時代から大好きな歌をうたい続けている。「自分が何であるかは自分で決めることができる。」星さんは、これからも新たな肩書きを増やしていきたいと語っていました。

河内 律子さん(コクヨ株式会社)は、ワーキングマザーのワークスタイルと子育ての情報サイト「WorMo」編集長であり、自らも3児のワーキングマザー。輝かしいキャリアを歩む中での突然の発病、退社。そして復帰後に再就職した新しい会社での苦悩。様々な転機を超えて視野を広げ、人として寛容になることができたと語る河内さんは、現在は時短勤務でワークとライフのリズム感をとることに苦労しながらも、仕事に子育てに楽しんでいるそうです。

企業で働くことによって得た成長、女性という個性とは?

3人とも非常に魅力的な女性。では彼女たちが語る「女性らしくいるために。企業で自分らしく働くために。」必要なことはなんだったのでしょうか?

実は3人に共通していたのは、企業に所属し思わぬ異動を経験していること。この予想外の転機こそが、大きく成長するきっかけになったというのです。

楽しく自分史を語ってくれた彼女達ですが、それぞれの人生の波は形こそ違えど皆山あり谷ありの歴史。「自らの選択ではない壁に当たり落ち込み苦しみ、その辛い局面で考え悩み抜いたことで、一皮剥けた新しい自分になれた。」もちろん当時は辛かったと振り返るのですが、そのうえで今思い返すと組織が与えくれた機会によって大きな成長を得ることができたのだと笑顔で語ってくれました。

確かに。企業に所属していないと得られない成長のキッカケは、「異なる価値観の人と働く」「自ら選択しないことをする」といった外部によってもたらされる経験なのかもしれません。

また今回のイベントのキーワードとして上がったのは「女性(であること)は個性の一つである」ということ。

例えば、男性は縦につながることができ、女性は横につながることができる。これは一つの傾向ですが、個性でありそれぞれのジェンダーが誇るべきもの。上司や部下など縦の関係を重視する男性の中に女性が一人加わることで、チーム内の横の連携が強化され組織が活性化する。

女性だからこそできる仕事に自信を持ち、組織の一員として活躍する。これは彼女たちに共通している活き活きと働く要素の一つなんだと思います。

左から磯辺さん(Idea talk)、星さん、金丸さん、河内さん、高島和彦さん(日本財団)

左から磯辺さん(Idea talk)、星さん、金丸さん、河内さん、高島和彦さん(日本財団)

ワーク、ライフともに欲張りでいること。

そして今回のイベントを通じて、私が感じた新しい働き方とは「欲張りに働くこと」でした。

出産などを控える女性にとって、多くの場合ワークとライフが切り離せるものではないと思います。その中で「どちらも楽しみたい。」その気持ちを大切にして欲張りでいつづけるというのは、環境変化とともに生じた女性の新しい働き方・生き方ではないでしょうか。

結婚もしたい。子供も生みたい。仕事もしたい。趣味も増やしたい。登壇者のお一人である森さんの言葉で印象的だったのは、「ボーダレスはない」という言葉。「異文化、人、ワーク、ライフ、必ずどこかにボーダーは存在する。望ましいのはボーダーがないことではなく、そのボーターを越える勇気”Beyond Border”だと思う。」

企業で働くこと。それは企業に束縛されるという意味ではなく、逆に企業に与えられた転機によってボーダーを超え視野が広がるという側面があるようです。

「企業に所属しているからできない」と制限するのではなく、「企業に所属しながらできること」を考える。そんな前向きな捉え方こそが実は欲張りでいるための大切な要素なのかもしれないと感じました。

変化する環境の中で、我々が感じるべきこと

最後に。後半は6〜7人のグループで、トークセッションを聞いて感じたこと、思うことを共有する場だったのですが、そこで多様な立場の方がこのイベントに参加していることに気づきました。

就職を控える学生。共働きの妻を持つ男性。出産を控える部下を持つマネージャー、転職を考える人。様々な立場の方、様々な視点で「女性が自分らしく企業で働く」ことを考え、意見を交換することはとても良い機会でした。欲張りに生きるといっても限界がある中で、当事者だけではなく、企業や仲間、パートナー、それぞれが互いの立場を理解し合う。

実はそれが一番大切なことなんだと思います。

☆☆

文/マミ 撮影/五月女 郁弥

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