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リトルトーキョー 市民説明会に行って来ました

2013/08/07   更新:2018/11/30

おととい、「リトルトーキョー 第2回市民説明会」に参加して来ました。

「リトルトーキョー」とは、日本仕事百科greenz.jpがてがけるプロジェクト。

「もうひとつの肩書きを持てる街」をコンセプトに、東京・虎ノ門にある元お寿司屋さんの木造家屋と隣のオフィスビル(の一部のフロア)、そしてその間の空き地を利用して、あたらしい「まち」を作ってしまおう、という試みだそうです。

7月26日にプレオープンし、10月1日のグランドオープンに向け、建物のリノベーションしたり空き地にお店用の小屋を建てたりしながら、今は連日のようにイベントが開かれています。

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「リトルトーキョー」は10月1日に100人の「市民」とともに本格スタートを目指しているということで、今回参加した「市民説明会」は、そんな「リトルトーキョー」そして「市民」になることに興味をもっている人向けの説明会でした。

「日本仕事百科」ナカムラさんの語る、「こんなまちを作りたい!」

すでに暗くなった虎ノ門の路地を「リトルトーキョー」を探して歩いて行くと、オレンジ色の光がもれる小さな一角が見えてきます。
近づいてみると、いかにも古そうな木造家屋の1階部分が大きな窓になっていて、中には小さなスペースに人がいっぱい。
隣の空き地部分には、その古い家屋から手作り感のある真新しいウッドデッキと大きな窓ガラス付きの小屋が張り出していて、なんだかフシギな雰囲気。

ここが、「リトルトーキョー」のイベントスペースおよび中庭でした。

イベントスペースに入ると、壁際には食器棚や洗い場などが残っていて、元寿司屋の名残が感じられます。

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「市民説明会」では、まず「日本仕事百科」ナカムラケンタさんから、新しいまちとその市民についての説明がありました。

「リトルトーキョー」の特徴は、「市民」が普段の仕事とは別に、自分の好きな「もうひとつの肩書き」を持てること。
たとえば「週末だけの◯◯屋さん」など、自分がやってみたい職業を名乗り、それにチャレンジする場になるということです。

また、市民による「直接民主制」で運営していく予定で、市民から集めた税金をどう使うかを投票で決めるなど、まちの運営をみんなでやっていく予定だそう。

ナカムラさんは、コミュニティデザイナーの山崎亮さんとの対談で聞いたこととして、「3,000人の村は、なんとなくお互いのことを知っているけれど、3,000人のビルではそうならない」という話を紹介しました。
村の場合は、自治活動や、お店とお客さん、先生と生徒などなど、色々な関係性の中でお互いに関わりあう機会がありますが、オフィスビルの場合は毎日そこに通っていてもそのビルの外の人たちに向けて仕事をしているので、内部での交流は起こりにくいわけですね。

「リトルトーキョー」は「3000人の村」のように、市民同士がお互いを知っているまちにしたい、そのために最初の市民100人が選ぶ職業はなるべくバリエーション豊かなものにしたいと、ナカムラさんたちは考えています。
そうすることで、例えばデザイナーだけが100人いるまちよりも、まちの中でできることが増え、交流や新しいコラボレーションが生まれるという狙いでしょう。

ワークショップ「リトルトーキョー」で何をする?

後半はワークショップ形式で、各自が「リトルトーキョー」でどんな職業をやりたいか考え、お互いに共有し合いました。

最初から「これをしよう」と考えてくる人は少なかったようですが、ナカムラさんの話に刺激され、自分が前々からやりたかったことや、得意なことを思い出し、その場でぱっと浮かんだことを話して見ることで、かえっていろいろなアイデアが出て面白かったように思います。

ミュージシャン、リトルトーキョーの広報係、人の話を聞いてアドバイスをする人、親知らずをスッと抜く人、餃子屋さん、ジャム屋さん…、
などなどいろんな職業が飛び出しました。

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ワークショップの後は、イベントスペースで気になった人と情報交換したり、バーコーナーでバーテンに変身したナカムラさんとお話したりと、ワイワイ盛り上がりながら夜が更けていきました。

大人の「ごっこ遊び」で、今後の可能性をゆるく探る場所に

参加してみて感じたのは、「いますぐ転職や独立をしなければ!」と切羽詰まっているわけではないけれど、何か新しいチャレンジをしてみたいとか、今の仕事だけではなくてもう少しできることがあるんじゃないか、とモヤモヤと考えている人に、とても良い場になるんじゃないか、ということです。

自分から「◯◯やります!」と宣言して挑戦してみる、という小さな勇気は必要ですが、一般的な社会人サークルやボランティア団体などと違って、活動のルールが課されたり、「あなたの役割はこれです」と言われるようなことはほとんどなさそうなので、失敗しても、途中でやることを変更しても(他の人の活動に迷惑をかけない限りは)許されそう。

「ごっこ遊び」を楽しんでいるうちに、もしかしたら自分の第2のキャリアや生涯の趣味が見つかっちゃうかも、そんな気軽な気持ちで参加してみてもいいんじゃないかな、と思いました。

☆☆

「リトルトーキョー 市民説明会」はこれからも何度か開かれるそうなので、気になる方はリトルトーキョーのWebサイトをチェックしてみてください。

<その他参考情報>
リトルトーキョー紹介ムービー

リトルトーキョーFacebookページ

リトルトーキョー « 生きるように働く人の仕事探し「日本仕事百貨」

東京の真ん中に新しい「まち」をつくろう。「リトルトーキョー」プロジェクトのはじまりを告げる第1回市議会 [イベントレポート] | greenz.jp グリーンズ

もう一つの肩書きを持てる街「リトルトーキョー」を、一緒につくりましょう。 – MotionGallery:クラウドファンディング

日本仕事百貨代表/中村健太生きるように働くということ-[後編]|WAVE

☆☆

取材・文・撮影/やつづか えり

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