先月、当サイトを運営する やつづか が編集長を務めるWebメディア「くらしと仕事」がスタートしました。
「My Desk and Team」は”組織人の”という部分にフォーカスしてなんらかのチームに所属する人たちの新しい働き方を紹介していますが、「くらしと仕事」では、女性が”くらし“を大事にしながら働くことのできる様々な選択肢やノウハウを提示していきたいと考えています。
「くらしと仕事」より、「My Desk and Team」のテーマとも重なる記事をふたつご紹介します。
意外と女性向き? 17歳女子インターン生が考えるITエンジニアとしての将来像
ITベンチャーのspice lifeでインターンをする高専生の山下紗苗さんと、同社CTOの五十嵐邦明さんへのインタビューです。
弱冠17歳の山下さんのチャレンジ精神と優秀さに驚きました!
(五十嵐さんには、以前に「社員の力を引き出す方法はまだまだある。spice lifeが「リモートライフ制度」で得た効果」でインタビューしました)
リモートワークでもっと自分らしい働き方を!みんなで考えた2020年の働き方
「在宅勤務・テレワークを導入するなら読んでおきたい『リモートチームでうまくいく』」でご紹介したソニックガーデンの倉貫社長の書籍をきっかけに始まった、リモートワークを広め、アイデアをシェアしていくためのイベントの参加レポートです。
「リモートワークを広めたい、うまくやりたい」という思いを同じくする方々の集まりということで、とても有意義な議論がなされ、楽しいイベントでした。
企業は能力評価や処遇の方法を見直す時を迎えている?
これらの取材を通して感じたのが、日本企業は従来の人材教育や評価、処遇の方法をいよいよ変えるべき時が来ているのかな、ということでした。
10代でプロのエンジニアたちの現場に飛び込んで成果を出している山下さんのような若者が将来、新入社員を同じスタートラインに並べて一斉に研修をし、「成果主義」と言っても年功が大きく影響するような企業に入ってしまったら? せっかくの能力が発揮される機会が先延ばしになり、もし発揮されたとしても相応の待遇が与えられないという、企業にも本人にも、とてももったいないことになってしまいます。
このケースを想像すると、優秀な人材にはどんどんチャンスを与え、成果をきちんと認めて十分な報酬を与えるべきであるということが納得できます。
一方、「リモートワークジャーニー」で倉貫さんが語った評価や給与の考え方は、さらに先を行っています。
みんながリモートで働く事が前提の同社では、細かい進捗や成果の管理はできない。ゆえに、成果や働きぶりの評価はしない、新人は別として一人前になれば処遇にもほとんど差を付けないと言うのです。(会社の業績が上がれば、それは「みんなの頑張りの結果」として、増益分を賞与として山分けするそう)
この考え方が成り立つのは、きちんと仕事をする意思のある優秀な人材を採用しているからであって、他の企業でも通用するかというとかなり難しいと思います。でも、「リモート勤務が当たり前」を始めとし、働き方が大きく変わっていくときには、こういった経営のベースとなる部分も見直していくことが必要なんだな、と強く印象に残ったエピソードでした。
☆☆
文/やつづか えり

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