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育休中の「ママボノ」がママと社会と組織にもたらす効果

2015/11/18   更新:2018/11/30

先日、育休中の女性がプロボノに参加できる「ママボノ」の説明会におじゃましました。、

赤ちゃん連れのお母さんたちが集った「ママボノ」説明会

赤ちゃん連れのお母さんたちが集った「ママボノ」説明会

「ママボノ」とは

「ママボノ」は、以前に「仕事」でも「プライベート」でもない第三の自分でご紹介したサービスグラントで、2014年1月に開始した「プロボノ」のプログラムです。

プロボノとは、仕事で培った経験やスキルを活かして、NPOなどを支援するボランティア活動のこと。通常サービスグラントのプロボノのプロジェクトは半年ほどに渡りますが、「ママボノ」は約3ヶ月間の活動。育休中の方や、一旦退職したけれど復職を視野に入れている方が参加できます。ママボノでは「マーケティング基礎調査」を行うことが多く、関係者や支援者などへのヒアリング調査を通して満足度や改善点を見出したり、NPOの置かれている事業環境の調査から今後の目標を立てるヒントを探るなど、客観的に活動を見直すことに役立てていだいています。

今回の説明会には、6組のお母さんと赤ちゃんが参加していました。一番小さい子で2ヶ月、大きくても8ヶ月ということで、本当に小さくてかわいい赤ちゃんたちに和みました(*^_^*)

皆さんからいろいろな質問が挙がっていましたが、やはり「どのくらいの時間や手間がかかるのか」「(赤ちゃん連れで)外出しなければいけないタスクはどのくらいあるのか」といったことが気になるようです。

前回の「ママボノ」参加者でもあったという担当者の樫尾さんからは、かかる時間については、役割と時期によって波はあるがメールなどをチェックする時間も含めて週5〜10時間くらい、みんなで集まってミーティングをしたりする機会は全体で6回位だった(チームによっては、それ以外により少人数で集まることもある)という説明がありました。子どもがテレビで幼児向け番組を観ている時間帯や、夜中に授乳で起きたときに、メールやサイボウズLiveで連絡をとっていることが多かったそうです。

母親にとっての「ママボノ」の効果

先述の通り、サービスグラントで「ママボノ」を担当されている樫尾さんは、前回の「ママボノ」参加者。5月からサービスグラントに転職されたそうです。

サービスグラントの樫尾直美さん

サービスグラントの樫尾直美さん

二人のお子さんがいる樫尾さんですが、子育てに専念していた第一子の時と比べ、「ママボノ」に参加していた第二子の育休中は、子育て以外の世界に触れ、育休終了後に仕事モードに戻りやすかったとのこと。終了後も近況報告し合い、励まし合う仲間ができたのも良かったそうです。

サービスグラント代表理事の嵯峨生馬さん

サービスグラント代表理事の嵯峨生馬さん

サービスグラント代表の嵯峨さんは、「ママボノ」に参加することで、自信をつけて職場復帰してほしいと言います。仕事のアウトプットは「量」と「質」の掛け合わせによるものですが、出産前と比較するとどうしても「量」の追求はしづらいため、「時間がかけられなくて申し訳ない」と思いながら働くことになってしまいがち。そうではなく、育休中に仕事のウォーミングアップをして、場合によっては職場でも得られないような経験を積むことで、質を高めて堂々と復帰してほしいということです。

実際、1期生、2期生の方々の感想を見ると、「ママボノ」の経験が仕事に生きている、「ママボノ」で心の準備ができてモチベーション高く仕事復帰できた、という声が多く挙がっています。これは、ママだけでなく彼女達が復帰する会社にとっても嬉しいことですよね。

また、「ママボノ」は支援先のNPOにも喜ばれているようです。通常のプロボノは会社勤めをしている人が週末や夜に活動することが多いため、NPOの側もどうしてもその時間に対応が発生しますが、「ママボノ」の場合は顔合わせのミーティングなどを平日昼間にできます。また、子育てで大変といえども久々のビジネスモードの活動なので、フレッシュな気持でプロボノに取り組む方が多く、そのアウトプットの質の高さは、NPOの方にもとても喜ばれているのだとか。

育休中の活動の場が増えることに期待

今期の「ママボノ」は12月にキックオフし、来年2月下旬の支援先NPOへの最終提案をもって終了予定。支援先のNPOはひとつで、募集参加者は8名程度を予定しているとのこと。

4月から仕事復帰の人が多いことから、なるべくその直前に「ママボノ」でウォーミングアップできるようにこの期間に開催されているのだそうです。出産時期によっては、この時期だと参加できない人も出てきます。嵯峨さんは、今はまだ手弁当でやっていて参加人数を絞りこまざるをえないけれど、今後はチーム数を増やしたり、例えば夏のプログラムも作るなど、ぜひたくさんの機会をつくっていきたいとおっしゃっていました。

育休中に資格をとったりする方は以前からいますし、こういう場がなくても独学したり出かけて行ったりしてもいいわけですが、やっぱり小さい赤ちゃんがいるという前提を受け入れてくれる場があった方が、行動できる人は増えるでしょう。

この「ママボノ」に限らず、「育休プチMBA勉強会」など、育休中に仕事のスキルアップにつながる活動ができる場は、少しずつできてきています。子育て中社員のいる企業などにもその価値が理解され、より多くの場ができればと感じました。

☆☆

参考:サービスグラント

☆☆
文・撮影/やつづか えり

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