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Automattic社唯一の日本在住社員 高野直子さんにインタビュー

2015/08/13   更新:2018/11/30

WEB・IT業界で働く人々の人生を少し豊かにするメディア『CAREER HACK』にて、Automattic社の高野直子さんにインタビューさせていただきました。

世界100都市に散らばるメンバー達がチームで働く会社

メンバーそれぞれが世界各地に散らばり、個々に在宅やコワーキングスペースなどで仕事しているにも関わらず、普段はネット上で、時には「合宿」というリアルな場でコミュニケーションを密に取りながらチームで仕事を進めていくというAutomattic社のワークスタイルについては、書籍『マイクロソフトを辞めて、オフィスのない会社で働いてみた』に詳しいです。

そのAutomattic社の唯一の日本在住社員である高野さんには、以前からぜひお話を伺いたいと思ってました。今回念願が叶い、上の2つの記事に書いたこと以外にもたくさんのことを聞かせてもらいました!

ダイバーシティのある組織ってこんな感じなんだ〜

全体を通してとても印象に残ったことは、Automattic社のメンバーの「ダイバーシティ(多様性)」です。例えば高野さんが所属しているチームの6人のメンバーは、みんな違う国に住んでいる! 高野さんは今、ブラジル向けのマーケティングを担当しているということですが、社内にはブラジルの人もいるので時々アドバイスをもらったりすることがあるそう。逆に、高野さんが他のチームから日本向けのプロダクトについて相談を受けることもあるとか。

年齢、性別、障害の有無など、ダイバーシティにもいろいろありますが、今回のインタビューで、国や文化の多様性がある組織というのは、こういう感じなんだなぁということが垣間見えて、とても興味深かったです。

例えば、「メンバーの出身国がそれぞれ違う状況において、文化の違いなどからコミュニケーションが難しいことはないか?」というような質問をしたのですが、高野さんは「特にそういうことは感じない」と答えてくれました。どうも、いろいろな国の人が混ざっているがゆえに、各自が自分の国のやり方を通す、というようなことがあまりないようです。

また、高野さんが以前アメリカに住んでいて現地企業で仕事をしていたときは、「日本人は真面目で勤勉」と評価されてきたけれど(つまりアメリカ人は日本人ほど働かないのが普通だと思ってきたけれど)、Automatticでは見たことないくらい仕事熱心な人がいてびっくりしたそう。国民性の枠にはまらない突出した人がいるというのも、「多様さ」のひとつなのかな、と思います。

私自身はとてもドメスティックな企業での勤務経験しかないので、国や文化の多様性がある組織がどんな感じかわかなかったのですが、もしかしたら周囲が多様であればあるほど、自分や相手の特定の属性は気にならなくなるのかな、と感じました。

それと、メンバーが多様であるということは「暗黙の了解」や「阿吽の呼吸」みたいなものはあまり期待できず、コミュニケーションを丁寧にしなければいけないということになります。その場合に、Automatticのようにコミュニケーション手段の多くが「口頭」ではなく「テキスト」であるというのは、(目の前にいる人との口頭でのコミュニケーションと比較すると)誰にでも分かりやすく情報共有がされやすいという意味で、かなり都合がよいのかも、というようなことも考えさせられました。

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