My Desk and Team

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P&Gの働き方から学ぶ、未来のつくりかた

2015/05/18   更新:2018/11/30

2015年5月16(土)に六本木の泉ガーデンギャラリーで開催されたハフィントンポスト日本語版2周年記念イベント「未来のつくりかたーーダイバーシティの先へ」に参加してきました。多様性のある社会を実現するにどうすればいいか、今回特別鼎談に登壇されたP&Gジャパン執行役員石谷さんと同ダイバーシティ担当マネージャー丸谷さんのお話から、未来の働き方について考えます。

昨日はこのイベントに参加しました。P&Gさんの事例はとても考えさせられたので、近々コラム的なものを書きたいなと思います。 http://ow.ly/N2Epc 「男女が共に、立ち向かう社会を」 ハフポスト日本版2周年でダイバーシティを考えるイベント開催

Posted by My Desk and Team on 2015年5月16日

<登壇者プロフィール>
◆石谷桂子氏 P&Gジャパン株式会社 執行役員 ブランド・オペレーションズ&ブランドマネジメント担当
◆丸谷奈都子氏 P&Gジャパン株式会社 ヒューマンリソーシズ 人材開発・採用(にほん・韓国担当)兼ダイバーシティ担当マネージャー

そもそも「ダイバーシティ」とは

辞書を引くと「幅広く性質の異なるものが存在すること」「相違点」とあります。もともとは社会的マイノリティの就業機会拡大などを意図して使われることが多かったのですが、近年では性別や人種の違いだけでなく、年齢・性格・学歴・価値観などの多様性を受け入れ、幅広く人材を活用することで、生産性を高めようというマネジメントについて言うことが多いようです。

登壇者であるP&Gの丸谷さんはこうおっしゃっていました。
「ダイバーシティとはワーキングマザーの活用とイメージされる方も多いかもしれませんが、それだけではなく、一人ひとり異なる個人を認めるということです。その上でP&Gでは『インクルージョン』と言って、個々人が最大限の結果を出すためのマネジメントを目指しています。なぜそれが必要なのかというと、いろんな人がいるからこそイノベーションが起きるからです。柔軟な働き方を導入することが目的なのではなく、全社員が能力を最大限に発揮できるように、柔軟に働ける環境を整えているのです」

そんな丸谷さんの言葉通り、P&Gには自分のニーズに合わせた柔軟な働き方をしつつ、成果も出している方が多いようです。今回は登壇者であるP&Gの石丸さんと丸谷さんの話から、組織における柔軟な働き方をご紹介します。

理解ある家族のおかげで実現できた柔軟な働き方

P&Gジャパンの執行役員であり母でもある石谷さん。国内外問わず世界を股にかけて仕事をすることが多く、アメリカに赴任したときは、最初はご主人は日本に残り、お子さんとふたりでの渡米だったそう。日本に戻った今は、ご主人とお子さんが東京、ご自身は週4日神戸で週末を含む3日だけ家族と一緒に過ごす生活。しかし、夫婦・家庭ともに円満な生活を実現しているのだとか。

その大きな理由は、石谷さんとご主人が普段からお互いのキャリアについてよく話し合っていることによる家族の理解が大きいとのこと。石谷さんが家事ができない分、ご主人とお子さんが協力してご飯の用意をしたりしているそうです。

かつて夜型だったご主人の生活リズムも朝型になり、石谷さんがいなくてもお子さんを起こしたりするなど、できる範囲で家事をやってくれるので、石谷さんが安心して仕事に取り組めるのだそうです。

社内でも柔軟な働き方を積極的に取り入れているP&Gジャパン

P&Gジャパンのダイバーシティ担当マネージャーの丸谷さんも同じくキャリアウーマンであり、お子さんを持つお母さん。自分らしく、ストレスフリーで仕事に取り組んでいるそうです。

P&Gジャパンでは月の総労働時間内でフレキシブルに働ける勤務体制を敷いています。そのため、「今日は子どものお稽古があるから16時に帰ります。その分、明日は19時まで仕事をがんばります」といった柔軟な働き方ができ、絶対にこの時間までに出社しないといけない、この時間までは帰れない、といった時間の制約が少ないのだそうです。

「ゆとりを持って出社できるので、早く家を出なければという焦りから子どもに当たってしまうこともなく、ちゃんと子どもに向き合いながら生活ができる。心にゆとりがあることは、私にとっても、子どもにとってもいいこと。会社によくしてもらっているからこそ、もっと頑張ろうという気持ちになるし、すごく前向きに人生を過ごせます」そう笑顔で語っていました。

組織内の多様性を認め、柔軟な働き方を促進するには

「経営者が多様性に対応したいと考え、そのための制度も導入しているが、現場レベルではそれを利用するのが難しい雰囲気があったりする。どうすればよいか?」という質問に、丸谷さんはリーダーの理解がポイントになると答えました。

「当社がこのような柔軟な働き方を促進する理由は、社員に最高の結果を残してほしいから。当社におけるダイバーシティは全社員への施策なので、何もワーキングマザーに限ったものではありません。家事も手伝いたいイクメン、大学院に通ってキャリアアップしたい社員など、様々なニーズに応えるために、当社で導入しているような制度があるんです。結果をマネジメントするための一つの手段として柔軟な働き方があるので、一人で家で集中して仕事に取り組んだ方が結果がでる方には在宅勤務も認めています。何のために柔軟な働き方を取り入れるのか。まずはそこをリーダーが明確に理解していることが重要です」

たしかに、長時間労働をすれば経済が成長した人口ボーナス期が終わった今、より少ない時間で生産性を高めていく人口オーナス期向けの働き方が今の日本には必要なのかもしれません。もちろん、会社の制度だけでなく、ワーキングマザーがいるご家庭においては、ご主人と話し合いを重ねて、働き方への理解を示してもらうことも必要。時間による労働ではなく、どういった働き方をすれば自分が最高の結果を残せるのか。それを自ら考え、会社や家族に伝え、理解してもらうことが、未来の働き方をつくるヒントになると感じました。

文/田尻 亨太

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