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10月に「イントレプレナーカンファレンス 2014 in Autumn」開催。テーマは「ハイブリッドキャリア」

2014/09/19   更新:2018/11/30

10月6日に「イントレプレナーカンファレンス 2014 in Autumn」が開催されます。

イントレプレナーカンファレンス2014 in Autumn | Peatixイントレプレナーカンファレンス 2014 in Autumn

「イントレプレナーカンファレンス」とは、組織に属しながら自分がこれからの社会に必要だと思う仕事に挑戦する人たちのコミュニティです。組織に属しているからこそのやり方でビジョンを実現していこうというところが「アントレプレナー(起業家)」とは異なるところで、「組織人の」新しい働き方を紹介している「My Desk and Team」としても注目しています。

7月に行われた同カンファレンスでは、「ボトムアップで新規事業を立ち上げる秘訣」をテーマに、個人的な思いを起点に、社内外の人たちを巻き込んで新規事業を立ち上げたイントレプレナーたちの経験を共有し、参加者同士でアイデアの交換をしました。登壇者だけでなく、参加者も何か具体的なやりたいことを持っている人が多く、積極的な人が多いのが印象的でした。

(参考:イントレプレナーが刺激しあう場「イントレプレナーカンファレンス」

今回のテーマは「パラレルキャリアからハイブリッドキャリアへ」。

「パラレルキャリア」といえば、私たちも何度かそれを実践している方たちをご紹介してきました。本業と平行してもうひとつ(あるいはそれ以上)別の仕事やボランティアなどの活動をしている状態のことで、特に社会的な活動をしているケースを指すことが多いようです。(参考:「パラレルキャリア」関連記事

それでは「ハイブリッドキャリア」とは?

イントレプレナーカンファレンスでは、それを「ビジネス的な側面とソーシャル的な側面を、うまく切り替えながら目標を達成していくという働き方」と定義しているようですが、どういうことでしょう?

「ハイブリッドキャリア」の実践者としてパネルディスカッションに登場する杉谷昌彦さんに、お話を聞いてみました。

杉谷昌彦さん

杉谷昌彦さん

杉谷さんはメーカーの社員であると同時に、NPO法人「二枚目の名刺」に団体立ち上げ時期から参画し、現在は共同代表理事を務めています。

NPOの名称の「二枚目の名刺」とは、本業の名刺の他に、もう1つの社会活動に取り組む人が持つ名刺のこと。そんな二枚目の名刺を持つ社会人を増やしていくことで社会を変えよう、というのがこのNPOの目指すところで、社会人たちがプロジェクトチームを組んで様々なNPOをサポートする事業を運営しています。

まさにパラレルキャリアの実践の場を作っているNPO法人「二枚目の名刺」ですが、杉谷さんが「パラレル」を超えて「ハイブリッド」なキャリアの実践者であるとされるのは何故なのか? それは、「二枚目の名刺」の活動を通して得た知識やノウハウを本業に還元しているからなのでした。

社会人が本業で養ったスキルをボランティアで提供することを「プロボノ」と言いますが、杉谷さんの場合、「二枚目の名刺」に参加したときは「自分はこれで貢献する」というような専門性やスキルがあったわけではなかったそうです。

「当時は入社して3年目で営業の仕事もだいたい覚え、お客様の信頼も得られて楽しく仕事を回せるようになっていました。でも、自分に特別なスキルがないことに危機感も感じるようになり、社外での活動に参加することで仕事に役立つことを学びたいと考えていたんです。
当時の入会に際し、運営メンバーから、「メールの雰囲気を柔らかくしてくれそう!」と推薦いただきました。僕は『二枚目の名刺』の“三枚目”担当なんです(笑)。
最初のうちはプロジェクトに参加しても『なるほどな、こんな整理の仕方あるんだ』と勉強になることはあっても、自分ができることはないと思ってました」

そんな杉谷さんは、プロジェクトである役割を担当したことで、他の人にはない自分の得意なこと、やりがいを感じることに気づいたのだそう。そしてそれをきっかけに、「二枚目の名刺」のメンバーの「教育・人財開発」を自分の役割と定め、教育とイノベーションについて本で学んだり様々なワークショップに参加してみたりしながら、独自の教育プログラムを作りあげてきました。

そして昨年、そうやって培ってきた教育とイノベーションに関する知識と経験を、会社の中でも活かすチャンスがやってきたのです。

それは、次世代のデバイスを検討するというプロジェクトへの参加でした。開発部門の若手メンバーを中心に構成されていたチームから、「営業の声をきかせてほしい」と杉谷さんに声がかかったのです。

「プロジェクトの目的はお客様に新しい価値を提供することだと聞いて、『それってイノベーション創造』じゃないかと。『二枚目の名刺』でやってきたことをここでできると思いました」

杉谷さんは、営業の声ではなくお客様の声を直接聞きに行こうとプロジェクトのメンバーに働きかけ、積極的にプロジェクトの動きを推進した結果、その提案は社内でもとても評価されたそうです。

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『二枚目の名刺』の活動を通して切磋琢磨し、会社の中だけでは決して得られなかった知見を会社の業務に持ち込んで貢献したという点で、杉谷さんは「ハイブリッドキャリア」を実現したのですね。特に、本業で担当していた営業とは違う分野の専門性を社外で身につけたという点がとてもユニークで面白いと思いました。

今度の「イントレプレナーカンファレンス」に向けて、杉谷さんからは次のようなメッセージをいただきました。

「今これだと決まっているものがなくても、まずはアクションしてみることの大切さを伝えられると思っています。
僕はスーパーマンではないので、何もやりたいことや想いがなかったところからスタートした、変化のストーリーをお話できます。大きな成果ができているわけではないけれど、そこにいたる一歩目を伝えたいです」

カンファレンスでは、ここでは紹介しきれなかった、杉谷さんの変化のきっかけやチャレンジの具体的内容について聞くことができるでしょう。

※イベントに関する最新、正式な情報は、こちらをご確認ください。
http://peatix.com/event/51254

 

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