母親が働くことが子育てに悪影響を与えるか?

先日、『「暮らし」と「仕事」 ”新しい”オンナの生き方について考える3days』というイベントにご招待いただき、3Daysのうちの2日目に参加してきました。

内容は「働くママと子供〜子供に悪影響ってあるの?〜」というテーマでのパネルディスカッション。パネラーは、シンガーソングライターの松田陽子さん、マーケティングプロデューサーの村山らむねさん、武蔵大学社会学部助教の田中俊之さんのお三方です。

パネルディスカッション

会場に来ているのは小さいお子さんがいるお母さんたちが多かったようです。パネラーの松田さん、村山さんはそれぞれ中学生、高校生のお子さんを持つ先輩ワーキングマザーということで、悩めるお母さんたちが勇気づけられるような言葉がたくさん飛び出してくるディスカッションでした。

最後の質問タイムでの参加者からの質問を聞いても、メインテーマである「ママが働くことは子どもにとって悪影響があるのか」ということについて、深く悩んでいる人は多いんだな〜、ということがすごく感じられました。

例えば、「働きながら子育てをしているんだけど、(お母さんは子どものそばにいてあげるべきという)家族観が自分を苦しめることがある。どうしたらふっきれるのか?」という質問。

あるいは、「専業主婦だったが、シングルマザーになったので働きに出るようになり、急に娘と離れる時間が増えた。するとそれまでは手がかからない子だった娘が不安定な状態になってしまった」という悩み。

それぞれ理屈では解決しづらく、「自分が悪いの?」と感じてしまう当事者にとってはつらい状況だと思います。

でも、そこは10年以上仕事と子育て(松田さんは闘病も)を両立してきた松田さんと村山さんの流石なところ。「働いているから子どもが上手く育たない」ということは絶対ない、ということを断言されていました。

なるほどなぁ、と思ったのは、子育ては働いているからうまくいかないということもなければ、専業主婦だからうまくいくということもない、という話です。子育てというのは決して親の思いのままにできるものではない。お母さんが子育てにかけた努力と、子どもの育ち方というのは相関するようでしないんだ、という…。

また、どんなにいい子でも、人が変わったかのように不安定になる時期は、思春期を初めとして何度もやってくるのだそうです。だけど、子どもが家庭内で我がままを言ったり荒れるということは、子どもの成長の証であり、子どもが親に対して安心して素を出せているということだから、心配しなくていいというのです。

そういう親子関係を作るためには、どれだけ一緒にいるかという”量”ではなく、一緒にいるときにどれだけ子どもと向きあえているかという”質”の方が大事。また、親が仕事をしていて充実感を感じたり疲れたりといった姿を見せることが、子どもの社会観や家族への愛情を育てる上で意味があったりするんじゃないか、というお話もあり、大いに頷きました。

もちろん、子育て中は働かないということを選択する自由もあるべきですが、今後は多くの家庭が共働きでないと家計を支えられないというような事情も考えると、上のような考え方がもっと世間に共有されることで、働くことを選んだお母さんが「子どもを置いて働いている」という罪悪感にさいなまれることがなくなっていけば良いな、と思います。

このイベントは経済産業省・中小企業庁が実施している中小企業新戦力発掘プロジェクト(主婦インターンシップ事業)の広報活動の一環として開催されたものでした。このプロジェクトのことは、私たちのサイトでも「ママインターン」の事例としてご紹介しています。
「ママインターン」で挑戦 〜それぞれのママの自分らしい生き方、働き方〜

「子どもに悪影響があるんじゃないか」という心配を乗り越えて働こうと思ったとき、その次に立ちはだかるのは「果たして育児と仕事を両立できるのか」「何年もブランクがあるから仕事ができるか自信がない」といった悩みであるお母さんが多いようです。そういった人たちのために、この「ママインターン」は良い制度だと、取材をして感じました。

そしてこの制度、実は9月24日(水)がインターン登録の期限なのだそうです。「やってみようか」と考えている方は、公式情報をご確認の上、すぐに問い合わせて見ることをおすすめします。
中小企業新戦力発掘プロジェクト 公式サイト

Article written by mdtadmin